竹駒神社から徒歩4分。祖父の代から商店を始め、父の代に酒店となって、自分で3代目です。

若い人に外で飲む楽しさを伝えたいと、買ったお酒を店内で飲める「角打ち」スペースを2020年に造りました。

ここで月1回、夜に「大手町日本酒研究会」を開催しています。研究会といっても飲んで楽しむ会です。約20名の参加者は、ほとんど岩沼市内ですが、仙台から毎回来られる方もいます。お酒に詳しい人、それほど詳しくない人、飲食店のオーナーなど、さまざまです。酒好きが集まるせいか、出張に行ったらお土産を持ってきてくれるんですよ、お酒を。ここ酒屋なのに（笑）。

いつものお客様は、20代から70代です。20代の方は「今日はお刺身だから、合うお酒はどれですか？」と話しながら買っていく方が多いですね。長年飲んでいる方は、「この酒」と決まっている人が多いです。

仕事帰りに立ち寄って、角打ちスペースで店内の缶詰をつまみに「試飲グラス1杯150円～」を数杯飲んで帰られる方もいます。店頭に野菜が並んでいるのは、商店をしていたころの名残です。地元農家の方が、朝採り野菜を持ってくるんですよ。角打ちで飲みながら家に電話して「ネギあったっけ？」と確認して買っていかれる方もいます。

無鑑査は、昔から飲んでいる安心感と安定感でしょう。特別な時のお酒ではない“普段のお酒”ですよね。1日が終わったら、晩酌で楽しむのによいのが無鑑査。おすすめは、やっぱり辛口です。この辺りの飲食店さんでは、無鑑査を置いているお店が多いですよ。お店でも切らさないようにしていますし、注文があればすぐに届けています。

これからも地域密着、地元の酒店としてやっていきたいと思っています。